エピローグ
糸数豊子の死によって、豊里加奈子の事件は解決したといって、差し支えないだろう。即ち、豊里加奈子を殺したのは、やはり、糸数豊子であったのだ。
後は、島袋万理の事件だけとなったが、やがて、それも解決した。何故なら「白馬」の清掃係であった李長明という韓国人が、玉城と思われる男が万理と思われる女性を玉城の車のトランクに入れた場面を目撃したと証言したからだ。
李はその翌日、一時的に帰国した為に、その事実を警察に届け出ることが出来なかったのだ。
その李の証言と、今までの状況証拠から、玉城は島袋万理殺しの疑いで逮捕された。そんな玉城に重罪判決が下されるのは、確実であろう。
〈 終わり〉
この作品はフィクションであり、実在する人物、団体とは一切関係ありません。また、風景や建造物などが現地の状況と多少異なってる点があることをご了解ください。