エピローグ

 だが、やがて、大介の事件は解決した。
 というのは、森山明夫が自供したのだ。森山明夫が大介を殺したということを!
 最近になって、明夫の夢枕に大介が立ち、「お父さんのことを殺してやる!」と、恨めしげに言うのだ。明夫は最近、毎日のように、その夢を見るのだ。
 その夢に明夫は耐えられなくなり、自供に至ったのである!
 因みに、大介の遺体は、明夫の供述通り、定山渓に近い所にある山中で見付かった。大介が埋められていた場所には何故か、大介が好きであったすずらんの花が小さな花を咲かせていたのだった。

〈終わり〉

この作品はフィクションで、実在する人物、団体とは関係ありません。また、建造物などが実況とは多少異なってることをご了解ください。

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