5

 花田弁護士への聞き込みから、長田正以外にも、尾藤は海部茂樹という男性の死にも関わってることが明らかとなった。そんな海部茂樹は、尾藤の友人であったそうだが、その死の経緯を花田弁護士から耳にした中村は、正に海部茂樹の父親の定吉が、尾藤に殺意を抱いても何ら不思議ではないと思った。何しろ、尾藤は茂樹と友人関係にあったにもかかわらず、まるで海部茂樹のことを犬畜生であるかのように、死に追いやったのだから。 
 とはいうものの、もし、定吉が尾藤を殺したのが、尾藤の事件の真相であるというのなら、中村たち警察は、定吉のことを見逃すわけにはいかないであろう。それで、今度は海部定吉から話を聴くことになったのだ。
 東京都台東区内のとある五階建てのマンションの302号室に住んでいる海部定吉の前に中村が姿を見せたのは、その日の午後七時頃であった。午後五時頃、中村は海部宅に電話をすると、連絡が取れなかったので、午後七時頃、訪問してみると、定吉と思われる男性が、玄関扉を開け、中村の前に姿を見せたのである。
 それで、私服姿の中村は警察手帳をすかさず見せては、自らの身分を説明した。 
 すると、定吉は些か険しい表情を浮かべたが、そんな定吉の口からは、言葉は発せられなかった。
 そんな定吉に、中村は、
「今日、僕が何故、海部さんの前に姿を見せたのか、お分かりですかね?」
 と、定吉の顔をまじまじと見やっては言った。
 そんな中村は、正にしげしげと定吉を見やった。 
 すると、中村は眉を顰めた。定吉をさっと見た限り、とても誠実そうな印象を受けたからだ。また、こんな誠実そうな感じの人が、人殺しを行なうであろうか、とも思った。
 だが、外見で殺しを行なわないと、即断することが出来ないことは、当たり前であろう。
 それはともかく、定吉は中村の問いに、
「息子のことですかね?」
 と、渋面顔で言った。そんな定吉は、警察の来訪となれば、正にそれしかないと言わんばかりであった。
 そんな定吉に、中村は、
「半分は当たってますね」
 と言っては、唇を歪めた。
 すると、定吉は、
「それはどういう意味ですかね?」
 と言っては、唇を歪めた。
 そんな定吉に、中村は、
「海部さんは、尾藤治のことを知ってますよね?」
 そう中村が言うと、定吉の表情は、突如、強張った。そんな定吉の様を眼にすると、正に定吉は尾藤に対して特別の思いを持ってるのは、間違いないと思われた。
 だが、定吉の口からは、言葉は発せられなかったので、中村は同じ問いを繰り返した。
 すると、定吉は、
「知ってるさ」
 と、素っ気無く言った。 
 すると、中村は小さく肯き、そして、
「その尾藤治さんが、先日、多々戸浜で他殺体で発見されたのですが、そのことをご存知ですかね?」
 と、定吉の顔をまじまじと見やっては言った。
 すると、定吉は、
「ああ」 
 と、再び素っ気無く言った。
「どうして、知りましたかね?」
「新聞さ。新聞で知ったのさ」
「そうですか。でも、尾藤さんの死を知って、海部さんはどう思いましたかね?」
「そりゃ、ざまみろと思ったさ」
 と、定吉は眼を大きく見開き、ギラギラさせては言った。そんな定吉は、正に今尚、尾藤に対して、強い怒りを持ってるかのようであった。
 そんな定吉に、中村はこの時点で定吉の息子の茂樹が、いかにして沖縄の海で還らぬ人となったのかを、話してみた。
 そんな中村の話に、定吉は何ら言葉を挟まずに、黙って耳を傾けていたが、中村の話が一通り終わると、
「正に、尾藤に茂樹は殺されたんだ。何故、警察は尾藤を逮捕してくれなかったんだ?」
 と、中村に怒りの眼を向けた。そんな定吉は、正に尾藤を逮捕しなかった警察のことを憎くて仕方ないと言わんばかりであった。
 そんな定吉に、中村は、
「ですから、その額田さんという人の証言だけでは何ともならなかったとのことで……」 
 と、決まり悪そうな表情を浮かべた。何しろ、中村はその事件の捜査に携わってはいないのだ。それ故、そう言うしかなかったのである。
 すると、そんな中村に、定吉は、
「尾藤は、茂樹の事件を起こす前にも、人を一人死に至らしめてるんだぜ」
「多々戸浜でのサーファーのことですかね?」
「ああ。そうだ。その事件のことだ。尾藤はわざとサーファーにサーフボードをぶつけたんだ。尾藤とは、そういう奴さ」
 と、定吉は正に怒りを露にした表情で言った。
 そんな定吉に、中村は、
「でも、何故そんなことが分かるのですかね?」
 と、些か納得が出来ないように言った。
「そりゃ、その場面を俺が眼にしたわけじゃないさ。しかし、尾藤という男はとんでもいない問題児だったんだ。
 というのも、高校を中退し、その後、暴走族に入り、問題を起こして、逮捕されたことがあるんだよ。
 その後、自動車の整備工場で働き始めたそうだが、長続きせず、フリーター暮らし。
 で、高校時代の仲間を引き連れてサーフインやダイビングをするのが好きなんだが、サーフイン愛好家たちの間では悪の尾藤として、ちょっとした有名人だそうだ。というのも、尾藤がサーフインをする時は、周りのサーファーの迷惑になるようなことをするそうだ。それで、インターネットなんかでは、尾藤に近寄らない方がいいという書き込みもあるらしいんだ。
 また、ダイビングでも悪いことをやりたい放題だったんだ。というのも、スペアガンで捕獲が禁止されているエリアで、密かに魚を採ったり、サンゴを平気で傷つけたりしてたんだからな。
 正に、尾藤はとんでもない問題児なんだよ。何しろ、茂樹は高校時代に、尾藤の子分だったんだ。だから、尾藤のことは、よく知ってるんだよ」
 と、定吉は正に渋面顔で言った。そして、
「気が弱かった茂樹は、尾藤から逃れることが出来なかったんだ」
 と、いかにも悔しそうに言った。
「ということは、茂樹さんは嫌々、沖縄のダイビングに付き合わされたのでしょうかね?」
「嫌々ではないだろう。茂樹はダイビングは好きだったからな。だが、尾藤と一緒に行くのは嫌ではなかったのかな。何しろ、尾藤は茂樹のことを子分のようにあしらっていたらしいから」
 と、定吉はいかにも不快そうに言った。
「だったら、何故茂樹さんはそんな尾藤さんとの付き合いを止めようとはしなかったのかのですかね?」
 中村は些か納得が出来ないように言った。
「だから、尾藤という男は、飴と鞭を使い分けるのが得意だったんだよ。というのも、尾藤は親族に金持ちがいて、その親族に子供がいなかったことから、尾藤に大金が転がり込んだそうなんだ。もっとも、そのお金は尾藤の親父が受け継いだんだが、その親父から尾藤はかなりのお金を手にしたそうなんだよ。いくら貰ったのか正確には分からないが、そのお金があるから、尾藤は気儘な暮らしが出来ていたそうなんだよ。
 で、懐状態のいい尾藤は、茂樹たち子分に、金銭的援助を行なっていたんだ。たとえば、茂樹の死に場所となった沖縄へのダイビングの費用は全部、尾藤持ちだったそうなんだ。まあ、一人あたり二十万程、掛かったそうだが、その費用を全部尾藤が支払ったのさ。つまり、四人で行ったから、八十万もの金を尾藤が支払ったんだ。そんな尾藤だから、茂樹たちを子分のように扱ったといえども、茂樹たちは尾藤との付き合いを止めようとはしなかったんだよ」
 と、定吉は決まり悪そうに言った。
「そういうわけですか。でも、海部さんは尾藤さんのことを憎いですよね?」
 そう中村に言われると、定吉は中村から眼を逸らせ、言葉を詰まらせた。そんな定吉の様を眼にすると、その問いには答えたくないと、言わんばかりであった。
 とはいうものの、中村は再び同じ問いを繰り返した。
 すると、定吉は、
「ああ。憎いさ。尾藤さえいなければ、茂樹は死なずに済んだんだ」 
 と、中村を見やっては、吐き捨てるかのように言った。そんな定吉の双眸は、尾藤に対する憎しみの炎が燃え上がってるかのようであった。
 そう定吉に言われたことを受け、中村はこの時点で、尾藤の死亡推定時刻の定吉のアリバイを確認してみた。
 すると、定吉は中村から眼を逸らせては、言葉を詰まらせた。そんな定吉は、正に訊かれたくないことを訊かれたと言わんばかりであった。
 中村から眼を逸らせては、言葉を詰まらせた定吉に、中村は同じ問いを繰り返した。
 すると、定吉は中村をちらちら見やっては、
「実は、その頃、俺は伊豆にいたんだよ」
 と、いかにも決まり悪そうな表情を浮かべては言った。
「伊豆ですか……」
 中村は正に呆気に取られたような表情を浮かべては言った。まさか、定吉がそのような言葉を発するとは思ってはいなかったからだ。
 とはいうものの、中村の口からは、
「伊豆のどの辺りですかね?」
 という言葉が自ずから発せられた。
 すると、定吉は中村から眼を逸らせては、言葉を詰まらせた。そんな定吉は、正に訊かれたくないことを訊かれたと言わんばかりであった。
 言葉を詰まらせた定吉に対して、中村は同じ問いを繰り返した。
 すると、定吉は中村を見やっては、
「それが、伊豆の下田の方なんだよ」
 と、いかにも決まり悪そうに言った。
「下田、ですか……」 
 中村は再び呆気に取られたような表情を浮かべた。まさに、定吉からそのような言葉を耳にするとは思わなかったからだ。
 とはいうものの、中村の口からは、
「まさか、多々戸浜というんじゃないでしょうね?」
 そう言った中村の表情には、笑みが見られた。いくらなんでも、それはないだろうと、思ったからだ。
 だが、定吉はまたしても、言葉を詰まらせた。そして、中村から眼を逸らせた。そんな定吉を見ると、正に言及されたくないことに言及されたと言わんばかりであった。
 そんな定吉を眼にして、中村の表情からは笑みが消えた。何故なら、尾藤の死亡推定時刻に、定吉が尾藤の死体発見場所にいたでは、定吉が尾藤殺しの犯人であったということが、一気に可能性として高まったということになるからだ。
 しかし、定吉とて、まさか定吉にとって不利となることを、こうあっさりと話しはしないだろう。尾藤の死亡推定時刻に多々戸浜にいたということが、何を意味してるのかが分からない程、定吉は馬鹿ではないだろうからだ。
 だが、定吉は、
「そうです」
 と、中村の問いを認めたのだ。
 それで、中村は、
「何故、その時、多々戸浜なんかにいたのですかね?」
 と、いかにも納得が出来ないように言った。 
 すると、定吉は、
「それが、呼び出されたのですよ」
 と、いかにも決まり悪そうな表情を浮かべては言った。
「呼び出された? まさか、ワープロ打ちの手紙で呼び出されたというんじゃないでしょうね?」
 と、中村は唇を歪めては言った。まさか、定吉までが長田正道と同じように、ワープロ打ちの手紙で呼び出されたと言いはしないだろうと、中村は思ったのだ。
 ところが、定吉はそんな中村の思いに反して、
「何故、それを知ってるのですかね?」
 と、いかにも眼を丸くしては言った。
 すると、中村も眼を丸くしては、呆気に取られたような表情を浮かべた。まさか、定吉までがそのような言葉を発するとは思ってもみなかったからだ。
 それで、中村は、
「それ、本当ですかね?」
「本当ですよ」
 と、定吉は言っては、唇を強く結んだ。
「一体、誰からその手紙を受け取ったのですかね? まさか、尾藤からだというんじゃないですよね?」
 と言っては、中村は唇を歪めた。
 すると、定吉は再び眼を丸くしては、
「そうです。尾藤です。でも、刑事さんはどうしてそれを知ってるのですかね?」
 と、いかにも驚いたように言った。
 そして、
「持って来ましょうか」
 そう定吉が言ったので、中村はそうしてもらうことにした。
 そして、定吉が尾藤から受け取ったというその手紙に中村は直ちに眼を通してみた。
 すると、その内容は、正道が受取ったものと同じようなものであった。明らかに違う所といえば、尾藤との待ち合わせ時間が違っていた点だ。正道は、午後九時に多々戸浜で待ち合わせることになっていたのに対して、定吉の場合は、午後九時半だったのだ。それ以外は、凡そ同じようなものであったのだ。
 この中村が予想もしてなかった事実を受け、中村は思わず言葉を詰まらせてしまった。正に、この意外な事実は、中村の言葉を失わせるのに十分なものであったからだ。
 それで、困惑したような様を浮かべては、中村は言葉を詰まらせてると、定吉は決まり悪そうな表情を浮かべながら、
「僕は、この尾藤が書いた手紙に呼び出され、その時、多々戸浜にいたのですよ。尾藤に茂樹の死の真相を話すと言われ、僕は正に何ら躊躇わずに多々戸浜に行きましたよ。
 もっとも、何故多々戸浜なのかは、分かりませんでした。僕は今まで多々戸浜なる場所に行ったこともなく、また、茂樹も行ったことはないと、思っていましたからね。しかし、多々戸浜を指定してあったからには、行かざるを得ませんでしたよ。何しろ、尾藤は沖縄で茂樹のマスクとスノーケルを外したことをてんで認めませんでしたからね。それを、今になって何故真相を話す気になったのかは分かりませんが、とにかく、僕は正にその手紙に飛び付くかのように、多々戸浜に行きましたよ。そして、待ち合わせ場所で、待ち合わせ時間に、確かに僕はいたのですが、尾藤は現われませんでした。
 しかし、これが事実なんですよ!」
 と、まるで中村に訴えるかのように言った。そんな定吉は、尾藤殺したのは、定吉ではないと、中村に強く訴えてるかのようであった。
 そう定吉に言われ、中村は険しい表情を浮かべざるを得なかった。正に、今、定吉が言ったことは、長田正道が言ったことと同じようなものだったからだ。
 そんな中村の胸の内を定吉は察したのか、
「これが、事実なんですよ!」
 と、定吉の言葉を信じてくれと言わんばかりに言った。
 とはいうものの、その定吉の言葉をあっさり信じるわけにはいかないであろう。何故なら、定吉が強い恨みを持つ尾藤が、定吉がいた場所で、また、その待ち合わせ時間に何者かに殺されたのだから。
 それで、その定吉の言葉は信じられないと言わんばかりの様を中村が浮かべてると、定吉は、
「これは、陰謀ですよ!」
 と、甲高い声で言った。
 すると、中村は眼を大きく見開き、
「陰謀?」
 と、些か納得が出来ないように言った。
「そうです。陰謀です! 何者かが、僕を尾藤殺しの犯人に仕立て上げようとし、僕を多々戸浜に呼び出したのですよ。僕はそうとも知らずに、あっさりと、その陰謀に引っ掛かってしまったのですよ!」
 と、いかにも甲高い声で、また、いかにも悔しそうに言った。
 そう定吉に言われ、中村は言葉を詰まらせざるを得なかった。正に、今の定吉の言葉は、正道のものと同じであったからだ。
 そんな定吉は、同じ言葉を繰り返し、そして、
「恐らく、尾藤を殺したのは、僕が尾藤のことを恨んでることを知ってる人物ですよ。そうでないと、僕を尾藤殺しの犯人に仕立て上げることは出来ないですからね」
 と、力を込めて言った。
 そう定吉に言われると、中村は、
「そりゃ、そうだろう」
 と、思わず言ってしまった。
 そう中村が言うと、定吉は力強く肯いた。そして、
「刑事さん。正に、尾藤を殺した人物は、尾藤に恨みを持ち、しかも、僕が尾藤のことを恨んでることを知ってる人物ですよ。その二つの条件を持ってる人物のことをピックアップすれば、自ずから犯人が誰なのか、浮かび上がって来るんじゃないですかね」
 と、定吉は再び力を込めて言った。そんな定吉は、犯人を捜し出すのは、決して困難なことではないと言わんばかりであった。
 そう定吉に言われ、中村は真っ先に長田正道のことが思い浮かんだ。また、尾藤に恨みを持ち、また、定吉が尾藤に恨みを抱いてるという条件に合致する人物としては、長田正道のことしか、中村は思い浮かばなかったのである。
 とはいうものの、中村は、
「海部さんは、その二つの条件に合致する人物に心当たりありますかね?」 
 と、定吉の顔をまじまじと見やっては言った。
 すると、定吉は渋面顔を浮かべては、少しの間、言葉を詰まらせていたが、やがて、
「長田とかいう人が、その二つの条件に合致する人物ではないですかね」
 と、渋面顔を浮かべては、小さく肯いた。
 そう定吉に言われ、中村の唇は歪んだ。定吉からまさか長田正道の名前を耳にするとまでは思っていなかったからだ。
 とはいうものの、定吉が語った長田が、まだ件の中村が思ってる長田正道と確定したわけではない。
 それで、中村は、
「長田さんとは、どういった人ですかね?」
 と、興味有りげに言った。
「ですから、先程説明した多々戸浜で尾藤によって死に至らしめられたサーファーの父親ですよ」 
 そう言っては、定吉は中村の顔をまじまじと見やった。
 すると、中村は、
「その人物が誰か、分かりましたよ」
 と言っては、小さく肯いた。
 すると、定吉も小さく肯き、
「そうですよね。刑事さんは僕が尾藤に恨みを抱いていることを捜査して突き止めた位ですから、長田さんのことを知ってると思いましたよ」
 と言っては、小さく肯いた。
「でも、海部さんは、どうしてその長田さんのことを知ってるのですかね?」
 中村は興味有りげに言った。
「弁護士ですよ。弁護士の花田さんから、長田さんのことを知ったのですよ。僕のように、尾藤のことを強く恨んでる人物がいると。それで、僕は何故長田さんが尾藤のことを強く恨んでるか、訊いてみたのですよ。それで、長田さんが尾藤のことを恨んでる理由を知ったのですよ」
 と言っては、小さく肯いた。
「なる程。で、海部さんは、その長田さんが尾藤を殺したというのですかね?」
「そりゃ、殺したとまでは断言はしませんよ。しかし、僕が尾藤のことを恨んでることを知っていて、かつ、その人物も尾藤のことを恨んでるという条件に合致してる人物となれば、真っ先にその長田さんのことが思い浮かぶのですよ。また、その長田さん以外の人物は思い浮かばないというわけですよ。それで、僕は長田さんのことを刑事さんに言ったのです」
 と、定吉は力強く言っては、肯いた。
 そして、定吉が尾藤を殺したという感触を得られなかったということもあり、この辺で中村は一旦、定吉への訊問を終え、定吉のマンションを後にすることにした。

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